この法人は、一般市民、医療機関及び医療従事者に対して、地域社会における小児救急医療に関する支援や啓発普及、

調査、研究、人材育成などに関する事業を行い、保健、医療、社会教育の推進、こどもの健全育成に寄与することを目的として活動しています。

あわてない! 子どもの新型コロナウイルス感染症

(以下、コロナ)

第7波では、子どもの感染者も急増しています。 子どもの周囲でコロナ感染者が居た・子どもが濃厚接触者・子どもが検査で陽性といった場合に、熱が出ると、「早く検査して、診断を」と焦ってしまうかもしれません。しかし、コロナは子どもでは重症者は少なく、単に早く受診してもコロナウイルスに対するお薬もありません。すでに子どもは病気と闘っているので、おうちでゆっくり過ごす方が病気に打ち勝って乗り越えるためには近道とも言えます。当初未知のウイルスと言われ、変異株も次々出てきていますが、最新のオミクロン株BA5でも、症状や経過に大きな変化はないようです(感染力は強く、潜伏期間が少し短いなどの違いはあります)。

コロナ感染、軽症の場合

症状は、発熱・咳・咽頭通・だるさ・嘔吐や下痢など。 発熱は2日間ぐらい続きますが、その後下がっていきます。熱の高さは40℃ぐらいまで上がることもありますが、水分は飲める・少し遊べる・眠れるなど比較的元気なことが多いです。熱が下がってすぐに元気になる子と、数日だるさやのどの痛みなどが続く子がいますが、その後症状はなくなっていきます。

子どもの軽症か重症か(自宅療養か受診か)は様子で判断します。判断の目安は下記を参考にしてください

コロナ感染では、高齢者は肺炎が心配されていますが、子どもではかなり少ないです。

逆に、子どもで要注意の症状は次のようなものがあります。以下のような症状がなければ、おうちで様子を見ましょう。

子どものコロナで、要注意な症状・・・

以下の症状がある場合は、すぐに受診しましょう

脱水

熱が高いだけでは心配はありませんが、熱いと水分が蒸発していくので、脱水には注意しましょう。

嘔吐や下痢などの症状がある場合も脱水は要注意です。

水分は、早めに幼児用イオン飲料を少しずつ飲ませるようにしましょう。 食事が食べられるなら、飲み物は麦茶などでもいいです。

脱水で早く受診した方がいい目安は、おしっこが出ているかどうかです。 

おしっこが出ているようなら、急いで病院に行かずに、おうちで水分を取るようにしましょう。 

 

嘔吐した場合は、直後や、一度にたくさん飲むとおなかが膨らんで刺激になり、また吐いてしまうので、1時間ぐらいお腹を休ませてから、スプーン1杯(約5ml)ずつお口に入れます。

 

クループ

のどの奥(声をだすための声帯があるあたり)が感染により腫れてしまうことで、声がかすれたり、息を吸うときにヒューヒューする音がでたり、犬の鳴き声のようなケンケンするかん高い咳がでたりする病気です。

ひどくなると息苦しくなってしまうので、変な咳やヒューヒューする音が聞こえる場合は、病院を受診しましょう。

 

 大体3歳以下の子どもが息苦しい場合は、毎回息を吸うたびに鼻の穴を膨らませたり、肩を上下させながら呼吸するので、このような症状を見つけたら、夜でもすぐに受診しましょう。

けいれん

急に熱が高くなるときに起きる、けいれん発作です。 

発作は、手足が固く突っ張るか、ガクガク動かす、意識はなく目は焦点が合わず、顔色が白く、口の動きも変だったりします。1~3分以内に止まって、泣き出すか呼吸が始まって体の力が抜けたようになります。

もし、5分以上止まらない場合はすぐに119で救急車を呼んでください。

けいれんの場合は、体を横向きに寝かせてそれ以上何もせずに、時計で時間を測ります。

 けいれんが止まると少しホッとしますが、本当に熱だけの反応か確認したほうがいいので、すぐに受診してください。

意識障害

非常に少ないのですが、脳症を合併することが報告されています。脳症の場合は、脳がうまく働かなくなるので「普段と違ってぼーっとしている」「話しかけても、いつもの反応や会話ができない」などの症状や、眠り方がいつもと違って、「呼吸が深いか変に浅い」「手足が冷たい」「お腹や手足をしっかり触っても動かない」「抱っこしても、手足がだらりとしている」などの症状がある場合は、119で救急車を呼んで受診してください。

肺炎・気管支炎

まれに、起こることもあります。熱が3日以上続く、日を追うごとに熱が上がって、咳がひどくなってきた。呼吸をするとき苦しそう、ゼーゼーいう音が聞こえて苦しそうなどの場合は、早めに受診しましょう。